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サッカーと旅好きくまの物語
by footballkuma
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「ロスチャイルド家と最高のワイン」 ヨアヒム・クルツ
英語読みでロスチャイルド、フランス語でのロートシュルト家のワインから見た名門金融一族の権力、富、歴史。
現在ボルドー5大シャトーといわれる中の2つがこのロスチャイルド家。
もともと初代がフランクフルトで生まれたこの名門もユダヤのゲットー暮らしから5人の息子がそれぞれ欧州中にちらばり、そこから金融世界で成功していった物語。

金融の世界からのアプローチやユダヤの世界からのアプローチそしていまのこの世界的な金融危機をあやつっているのがこのロスチャイルド家を筆頭とするユダヤ資本などともいわれ、こちらからのアプローチでないワインから見たものはなかった。
あってもほんの添え物であったワインシャトーに関してこの本は触れている。

第二次世界大戦時にロスチャイルドはナチスドイツからフランスのシャトーを奪われたときにも頭を使ってナチスに献上するワインを2級なものにラベルを張り替え本物を蔵の奥に隠したりしてワインを守ったという。

英国に渡った息子が始めたフランスでのワイン事業、そしてパリの息子がはじめたもう一つのロスチャイルドのワイン事業、この2つが同じ出自でも競争しながらいいものを個性を出しながら金融以外で競い合っている。

シャトー・ラフィット・ロスチャイルドは伝統で人をうまく使った経営、シャトー・ムートン・ロスチャイルドは俺が俺がの経営でイラスト(絵画)を使った新しいマーケティング、なかなかこんなワインは自分から買うこともできないくらい高いワインになってしまっていてくまには手が出ないが、ワインから名門といわれるこの家族をみることができるおもしろい本だったな。
でもユダヤの人っていいも悪いもいろいろ言われるな・・・・

ちなみにムートンのイラストラベルのワインはいまはもう買えない・・・幼児虐待とかとかで・・・もし持ってれば高いんだろうな・・・・
「ロスチャイルド家と最高のワイン」 ヨアヒム・クルツ_e0097114_822397.jpg


by footballkuma | 2009-08-02 08:22 | 映画・本・音楽
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